2015年12月27日日曜日

だんじり小屋の隠れ和室の製作




橋本市の三石だんじり祭は、すべて手作りです
龍のだんじりとトトロのだんじり2体は、当然、一から手作りです
それとともに、だんじり小屋も製作しているのですが
手狭になったので、隠れ和室(茶室)を作りました

かかった金額は45,000円で済みました
(木材は無料ですから)

上の写真のように中トトロの収納場所の奥に
隠し扉があり、そこから茶室が広がっています

トトロの仏壇のある小屋の製作記


まずは仕込み


今年のだんじりが終わってから
仕組みを作りました

右は崖です
幅1m80cm 奥行 4m80cm 高さ 2m40cm
こんな手狭なスペースに作ります

右側が軟弱な崖で崩れ落ちそうですが
最悪、雑木が支えてくれてます

ブロックで土台。土台角を引きその上に
3cmの厚みの板を2枚重ねしました
不良材で商品にならないものなので
無料です

柱を立てて、一部、壁材を打ちます

反対側からです
いかに崖の上に立っているかが分かります

屋根は波板なので垂木を取り付けます

初日は、手伝いも多かったので
ここまで出来上がりました

ここからは、こつこつとほとんど一人で作業しました


明り取りのために透明波板を打ちます

打ち付けた板の上側を外して
窓を作ります(設計変更)
外側をコンクリートパネル
内側を障子窓にします

設計図は私の頭にあるので、ころころ仕様が変わります

障子の窓の造作をしました


和室感を出すために、板に簾をつけます
コーキングで接着します
(板材で仮留めしましたが、無意味でした)

だんじり小屋との扉を奥に着けました
スライド式です
また壁板も取り付け

上部も簾を取り付けます
下部とは色合いが違います

これはドアの取っ手です
枝の湾曲を利用しました
当然、多重ニス仕上げ

これは窓と反対側の壁ですが
大トトロの収納小屋ですので
上と下を板張りして
中間を障子紙を張り付け、明かりを取ります



両サイドの壁に小窓をつけています

外壁を取り付けます
板材とトタン波板

これはヤフオクで782円で落とした欄間です

障子も取り付け
床にマットをひき
その上に畳をひく予定でしたが
湿気で腐る恐れがあるのでゴザにしました

室内の板にメイブルのウレタンニス塗装
外壁に白の油性ペンキ
そして電気工事もしました
(コンクリート壁に漆喰の予定です)


完成です

6畳の和室


棚も取り付けています

外側に通じる扉です

扉の内側の取っ手です

欄間を装飾で取り付けました

だんじり小屋に通じる扉は小さくて
茶室のイメージです

屋根は白色波板で明かりをとり
天井は梱包用ダンパネを貼っています


柱を焼き竹で隠しています
窓ですが2重窓
内側が障子の窓で
外側の窓を開ければ、障子を通した
優しい明かりが入ってきます

開放すれば、緑に囲まれていて森林浴気分

外側を開ければ優しい室内光

天井からも白色の優しい光

いい感じで、寝転がりたくなります

夏は涼しくて気持ちよさそう


扉を開けるとそこには中トトロ



外観です


だんじり小屋からです
誰もトトロの奥に隠し部屋があるとは思わないでしょう

トトロをずらせばそこは別空間



2015年11月29日日曜日

どこでも ピザ窯 移動式(フォーメーションチェンジ;バーベキュー・パン窯にも)



ピザ窯を自宅の狭い庭に作ってみました
どこでも設置できて、
出前があればホイホイと移動できるピザ窯です
そんなこだわりのせいで、製作が難しかったです
耐火セメントで固めれば簡単なのですが、
移動式とういうことなので、組み立てセットで作らないといけません
しかもなるべく安くという設定です


ようやく完成したので記事にしました

ピザ窯は、2層式のドーム型
バーベキュー窯にもパン窯にもフォーメーションのチェンジが可能です

試行錯誤したのですが
最終的に材料は
・耐火レンガ  46個
・コンクリートブロック 8個
・コンクリートブロック(半ヨーカン) 8個
・石膏ボード   2枚
・L型鉄  4本
・グレーチング  3枚
・耐火モルタル  2袋

  2万円でお釣りがくるぐらいです


対流を考えてドーム式の2層にします
耐火レンガは高いので、縦にじゃなくて横置きです
木材ブロックで型をとります
耐火レンガはB級品が安いです
(黒ずんだり、欠けたり、ブツブツがついています)




最初の失敗 ドームのブロックごとに耐火セメントで
パーツ分けをするつもりでした



失敗作  強度不足でした


縦置きも思案
   耐火レンガが倍以上いるのでコスト的に却下
   その分を石膏ボードにしました


アーチの裏側に耐火セメントで塗り固めることも思案
やはり強度が不足すると思い却下


それで、最終的にアーチの部分は
鉄のアングルを作ることにしました
鉄は熱や錆が心配ですが
10年はもつでしょう
鉄だから補修も簡単でしょうから!
L型のフェンス等に使う鉄を使います
角度をつける部分には切込みを入れます




アーチに曲げます



ボルトで組み立てます




アーチの下の床の部分はグレーチングを土台にしました
セメントで固めると重たくなりすぎます



煙突の部分です
缶で煙突を作り、耐火セメントで固めます



段差のある部分は コンクリートでパーツづくり
今回は、鉄加工、コンクリート加工、木材加工と盛りだくさんです



隙間の部分を鉄筋入りのアルミホイールで
埋めるパーツを作ります
最初は砂も入れたのですが、熱でアルミが溶けて
ピザの上に降り注ぐ恐れがあるのでやめました




それでは組み立てです

砂を引いて水平をだしてブロックを置きます
下の波板は燃え炭を受けるもので
この波板のサイズに合わせて組み立てます
スパンは48cmです



コンクリートブロックに半ヨーカンで1層目を作り
グレーチングを置きます
後ろは コンクロートブロック2段です




床は3列5行です
後ろの壁と隙間をあけて
対流させるのと、最初に2層目で燃やしたものを
下に落とすスペースです




鉄のアングルを置き
その横に半ヨーカンのコンクリートブロックおきます
段差があったので2センチの厚みのコンクリートで調整します





耐火煉瓦を積んでいきます



このフォルムが1番、ピザ窯らしいですが
空気がダダ漏れなのでだめですね
開口部は、熱気が逃げないように変形パーツを作っています




先述のアルミの隙間埋めを入れ上部パーツを作ります

耐火レンガは蓄熱です
その上の石膏ボードは断熱というか、
熱を逃さないためです

本来は耐火レンガやセメントで固めれば
簡単なのですが
移動組み立て式なのとコストの問題から
この仕様です




石膏ボードだと2枚で1200円です
角度を合わせて載せて完成です
下にトタン板を載せます
石膏ボードの燃焼実験をしたのですが
燃えませんが、高温度が続くともろくなるので
トタンで防ぎます



これで完成です



後部の形です



パン窯のフォーメーションです



バーベキュー・フォーメーションです




移動の時のフォーメーションです
乗用車でも積載可能です




内部

 


こんな感じで、
あなたの家にもピザ窯を持っていきます




それでは火入れ
まずは2層目を燃やして温めます



ホクホク 美味しいピザが出来上がりました
今回はアルミですが、次回は皿を用意しときますね





予想してたのですが
コンクリートで固めてないので
隙間があり、熱気が漏れますね
耐火衣料のような柔軟なもので被せないとだめなので
現在、探索中です

それと耐火レンガは雨に濡れると危険なので
普段はシートを被せていますよ