コンサート・ウクレレです
1号機に続いて、同じ型で2号機を作りました
1号機の反省点が多々あり、今回はそれを生かして作ったつもりでしたが
新たな難問も続出し、
ウクレレ製作の奥深さを思い知りましたよ
1号機の厚みが2ミリ弱あったので、今回は1.8ミリぐらいに薄くしてみました
材質は、トップ、ボトム、サイドは、ディルニアという南洋材です
この木はコア並に固くて、割れやすいので
曲げては割れてで、やり直しを5回ぐらいしました
今回は、
ウクレレ用;自作ベンディングアイロンを
使ったので、楽でした
今回の大失敗①
型枠の押さえに耐火セメントを使えば、熱をもったまま
押さえつけらると考えて、型枠を使い、セメントを流して作りましたが
無意味なことでした
今回はサイドの幅を6.5センチにしています
真ん中を高く、上下を低くしています
タイトボンドでライニングを接着しています
ライニング作りも慣れて、大量生産しときました
耐火レンガが単なる押さえつけの石と化しています
トップを接着
今回のブレーシングはなるべく薄く細く、そして、三角にしてあります
上下を貼り合せて、バリを取るところです
ここまでくると、ウクレレだ!って思いますよ
ネックですが、amazonの中国製で、マホガニーで、ネックと指板フレット付きで
2000円であるので、こちらを購入!
手を抜いていますが、2000円って、有りえない値段です
ローズウッド指板と、フレット、ポジションマークを揃えても2000円以上します
届いたものは、やはりB級品、指板に傷が多数ついており
ネックも小さな割れがありました
でも、修復可能なので、安い買い物です
センターを合わせてます
そして、ダボとタイトボンドで接着です
曲面にネックの接着面を磨くのがやはり難しいです
ネックとボディーに1ミリの高さの差をつけて接着します
今回の大失敗②
上の写真を見て分かるように、曲がって接着されています
きちんとセンターをだしたつもりでしたが
ゴムの巻き方が不均等だったみたいで、偏ってしまいました
仕方ないので、切り取り、再接着です
曲面に合わせて接着するのが難しく
それも失敗の原因の一つだろうから
この際、平面にしました
次は指板の接着です
フレットの端を斜めに削ります
1号機の時は専用の器具を作りましたが
1個1個、やすり掛けしたほうが丁寧です
サイドのポジションは入って無かったので、入れます
ここからが難関の塗装過程
もうこの塗装過程が大嫌いです
日にちも掛かるし、難しいし、
ウクレレ製作の3分の2は、この塗装です
下地処理
①ペーパーで研磨
②との粉処理2回
③サンディングシーラー1回
塗装過程の失敗まとめ
①シーラーの後にウレタン塗装、その後、中塗りでシーラーを塗るとブツブツ
(理由;上のサンディングシーラーはラッカー系なので、ウレタンの上に塗るな)
1からやり直し
②サンディングシーラーを2回塗ると、白い粉が木地に入り込み、研磨しても取れない
(理由;2000番でペーパー掛けをして、きちんと研磨粉を取らないと、シーラーの白い粉が
そこに埋まってしまう)
1からやり直し
それで、ウレタン塗装から始めました
刷毛塗りで、薄く15回ぐらい塗ったところで
高価な2層式ウレタンスプレーのクリアを吹きました
③ウレタンの固く美しい塗膜が出来るはずが、出来ない
艶のない、濁った状態で仕上がり
(原因は分からず)
スプレーの部分を削り
ウレタン塗料のやけくそ塗りを10回ぐらいしました
なんやかんやで、1か月以上、塗装にかかりました
マホガニーの部分は美しく塗装できているのです
デルニアの木は、本来は梱包材なので
ウクレレには不向きだと2作目にして悟りました
インレイもDで入れます
やっとブリッジの接着です
これはヤフオクで購入
マスキングテープを慎重にはがします
塗装被膜も一緒にはがれると、またやり直しですから
傷をつけて接着力を増します
牛骨サドルも接着
今回の失敗④
長いこと、指板をマスキングテープで貼っていたので
指板がひどいことに。
水性のオーク色の塗料で復活させます
エンドピンをつけます
ラベルも貼り付けました
最終の仕上げは、この蜜蝋です
ピカピカになりますよ
10ミリのペグはなかなか無いので中国から購入
900円と有りえない値段です
今回の失敗⑤
このペグ!やはり中国製です
1本、ペグに穴が空いていません
取り付けて、弦を巻きつけようとしたら
なかなか穴に入らないので、よく見ると
穴が空いていません、こんなこと有りえないですよ
amazonのレビューに☆ひとつで、書き込んどきました
この細くて曲面のところにボール盤でなく、インパクトで
穴をあけるなんて至難の業ですが
やれば出来ました
Low-G仕立てですので、4弦のサドルを削ります
完成に2か月です
1作目よりは、音がいいです
でも、満足はしていません
マホガニーで作れば、楽で美しく音も良いのだろうな~
って思っています
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