2016年4月4日月曜日

ウクレレ製作記;第2号機(Debus Ukulele)


コンサート・ウクレレです
1号機に続いて、同じ型で2号機を作りました
1号機の反省点が多々あり、今回はそれを生かして作ったつもりでしたが
新たな難問も続出し、
ウクレレ製作の奥深さを思い知りましたよ


1号機の厚みが2ミリ弱あったので、今回は1.8ミリぐらいに薄くしてみました
材質は、トップ、ボトム、サイドは、ディルニアという南洋材です
この木はコア並に固くて、割れやすいので
曲げては割れてで、やり直しを5回ぐらいしました




今回は、
ウクレレ用;自作ベンディングアイロン
使ったので、楽でした


 今回の大失敗①

型枠の押さえに耐火セメントを使えば、熱をもったまま
押さえつけらると考えて、型枠を使い、セメントを流して作りましたが
無意味なことでした



今回はサイドの幅を6.5センチにしています
真ん中を高く、上下を低くしています



 タイトボンドでライニングを接着しています
ライニング作りも慣れて、大量生産しときました
耐火レンガが単なる押さえつけの石と化しています



トップを接着




今回のブレーシングはなるべく薄く細く、そして、三角にしてあります



上下を貼り合せて、バリを取るところです
ここまでくると、ウクレレだ!って思いますよ



ネックですが、amazonの中国製で、マホガニーで、ネックと指板フレット付きで
2000円であるので、こちらを購入!
手を抜いていますが、2000円って、有りえない値段です
ローズウッド指板と、フレット、ポジションマークを揃えても2000円以上します
届いたものは、やはりB級品、指板に傷が多数ついており
ネックも小さな割れがありました
でも、修復可能なので、安い買い物です




センターを合わせてます
そして、ダボとタイトボンドで接着です
曲面にネックの接着面を磨くのがやはり難しいです


ネックとボディーに1ミリの高さの差をつけて接着します


今回の大失敗②

上の写真を見て分かるように、曲がって接着されています
きちんとセンターをだしたつもりでしたが
ゴムの巻き方が不均等だったみたいで、偏ってしまいました
仕方ないので、切り取り、再接着です


曲面に合わせて接着するのが難しく
それも失敗の原因の一つだろうから
この際、平面にしました




次は指板の接着です


フレットの端を斜めに削ります
1号機の時は専用の器具を作りましたが
1個1個、やすり掛けしたほうが丁寧です



サイドのポジションは入って無かったので、入れます



ここからが難関の塗装過程

もうこの塗装過程が大嫌いです
日にちも掛かるし、難しいし、
ウクレレ製作の3分の2は、この塗装です





下地処理
①ペーパーで研磨
②との粉処理2回
③サンディングシーラー1回




塗装過程の失敗まとめ
①シーラーの後にウレタン塗装、その後、中塗りでシーラーを塗るとブツブツ
 (理由;上のサンディングシーラーはラッカー系なので、ウレタンの上に塗るな)
 1からやり直し

②サンディングシーラーを2回塗ると、白い粉が木地に入り込み、研磨しても取れない
 (理由;2000番でペーパー掛けをして、きちんと研磨粉を取らないと、シーラーの白い粉が
  そこに埋まってしまう)
 1からやり直し

それで、ウレタン塗装から始めました
刷毛塗りで、薄く15回ぐらい塗ったところで
高価な2層式ウレタンスプレーのクリアを吹きました

③ウレタンの固く美しい塗膜が出来るはずが、出来ない
 艶のない、濁った状態で仕上がり
 (原因は分からず)
  スプレーの部分を削り
  ウレタン塗料のやけくそ塗りを10回ぐらいしました

なんやかんやで、1か月以上、塗装にかかりました

マホガニーの部分は美しく塗装できているのです
デルニアの木は、本来は梱包材なので
ウクレレには不向きだと2作目にして悟りました



インレイもDで入れます



やっとブリッジの接着です
これはヤフオクで購入



マスキングテープを慎重にはがします
塗装被膜も一緒にはがれると、またやり直しですから


傷をつけて接着力を増します





牛骨サドルも接着



今回の失敗④
長いこと、指板をマスキングテープで貼っていたので
指板がひどいことに。
水性のオーク色の塗料で復活させます



エンドピンをつけます


ラベルも貼り付けました


最終の仕上げは、この蜜蝋です
ピカピカになりますよ




 この購入したネックのペグ穴の直径は10ミリです
10ミリのペグはなかなか無いので中国から購入
900円と有りえない値段です




今回の失敗⑤
このペグ!やはり中国製です
1本、ペグに穴が空いていません
取り付けて、弦を巻きつけようとしたら
なかなか穴に入らないので、よく見ると
穴が空いていません、こんなこと有りえないですよ
amazonのレビューに☆ひとつで、書き込んどきました


この細くて曲面のところにボール盤でなく、インパクトで
穴をあけるなんて至難の業ですが
やれば出来ました



Low-G仕立てですので、4弦のサドルを削ります




完成に2か月です
1作目よりは、音がいいです
でも、満足はしていません
マホガニーで作れば、楽で美しく音も良いのだろうな~
って思っています




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